山口県萩市には、明治維新に関わった歴史上人物がとても多く、歴史的に重要な観光地がたくさんあります!
この記事では、萩市の城下町を巡る「萩市文化財施設1日券」で行ける対象施設を紹介します!
「萩市文化財施設1日券」は、萩市内にある有料施設(100円/1施設)の9施設で、使える共通の入場券です。
対象施設の中には、初代内閣総理大臣「伊藤博文」や、維新三傑の1人「木戸孝允」の旧宅も含まれています。萩の城下町を散策しながら、歴史上人物のゆかりの地を巡るのは楽しいですよ!
では!
実際に行ってきたので、紹介していきます!
「萩城下町」とは?
「萩城下町」は、山口県の萩市にある城下町です。この「萩城下町」の魅力は、やはり“明治維新胎動の地”だという事です。
江戸時代から明治時代へと、激動の時代を過ごし、明治時代に活躍した人物を多数輩出しているのがこの「萩市」です!
“明治維新胎動の地” であり歴史が息づくまち・萩は、屋根のない広い博物館=「萩まちじゅう博物館」。
萩市観光協会公式サイト
萩出身の有名時はとても多く、特に政治関係が多く、内閣総理大臣を3人も輩出してるんです!
萩の市内には、明治維新で活躍した人物にゆかりのある場所も多く、特に城下町は、当時の城下町の区画のまま残っていて、町全体が博物館の様になっています!
「萩市文化財施設1日券」で観光!
「萩城下町」は町全体が博物館の様になっているので、文化財施設が点在しています。そこでおすすめしたいのが「萩市文化財施設1日券」。
萩市文化財施設1日券
⇒ 萩市観光協会公式サイト
対象施設は9つ!
各施設、単独での入場料は100円なんですが、共通券の場合、9施設を310円で入場することが出来ます!
ちなみに各施設には、ガイドさんが常駐していて、施設内を説明してくれます。ほとんど事前知識が無い施設ばっかりでしたが、ガイドさんの説明がわかりやすく面白かったので、萩についてとても詳しくなりました。有難いです。
実際に行ってきた施設を紹介します!
①伊藤博文別邸
「伊藤博文別邸」は、初代内閣総理大臣「伊藤博文」が、東京の頃に住んでいた家を移築したものです!
名称 | 伊藤博文別邸 |
住所 | 〒758-0011 山口県萩市大字椿東1511-1 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | 無料駐車場あり:7台 |
所要時間 | 30分 |
「伊藤博文」は松下村塾で、吉田松陰の指導を受け、その後、長州ファイブとしてイギリスに留学し、帰国後は、日本の初代内閣総理大臣になった人物です!
安政4年(1857)に木戸孝允の義弟・栗原良蔵の紹介で松下村塾に入り「なかなか周旋家になりそうな」と吉田松陰の評価を得ました。品川御殿山の英国公使館焼き打ちをはじめ、尊攘運動に参加。文久3年(1863)5月には、長州ファイブの一人として井上聞多(馨)らと英国に密航留学しました。
明治新政府では参与、兵庫県令などを歴任。明治4年(1871)条約改正のため、岩倉使節団の一員として欧米各国を歴訪。帰朝後、参議、工部卿などの要職を経て明治18年(1885)初代内閣総理大臣となりました(計4回内閣を組閣)
萩市観光協会公式サイトHAGI
「伊藤博文別邸」は、2階建てになっていて、1階は、貴重な展示物や説明資料など博物館の様になっていて、2階は当時の雰囲気が残っている和室があります。全体的にお洒落な造りです。
奥にある茶室ももの凄くお洒落な作りになっていて、障子にある窓ガラスには、障子の扉が付いていて、ここでお茶を飲みながら障子窓を開けて、外の風景を楽しむことができる様になっていたそうです。
ここは、ガイドさんの説明がとても面白く、勉強になりました!伊藤博文関連の話はもちろん、吉田松陰の話も聞けて、良かったです!
伊藤博文別邸
⇒ 萩市観光協会公式サイト
②旧久保田家住宅
「旧久保田家住宅」は、萩の城下町で、参勤交代を行う時の道(旧御成道)沿いにある町屋です!
名称 | 旧久保田家住宅 |
住所 | 〒758-0072 山口県萩市大字呉服町1丁目31 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | なし ※萩中央公園の駐車場がおすすめ |
所要時間 | 15分 |
ここは武士の家ではなく、商家だそうです。当時の武士は、あまりお金が無く、豪華な家は建てられなかったそうですが、商人は別でとても豪華です!
まず広さから違います!近くに「木戸孝允旧宅」があるのですが、そこよりも全然広いです。しかも豪華。当時から残る天井の梁もあり、その豪華さを実感できます。
当時の雰囲気を想像しながら楽しみました。
旧久保田家住宅
⇒ 萩市観光協会公式サイト
③木戸孝允旧宅
「木戸孝允旧宅」は、維新三傑と詠われる「木戸孝允(桂小五郎)」が、生まれてから江戸に出るまでの約20年間を過ごした家です。
生まれてから江戸に出るまでの約20年間を過ごした木造瓦葺の2階建ての家は、中に入ると、誕生の間や幼少時代の手習いの書を表装した掛け軸、写真などが展示されています。建物内にはボランティアガイドが常駐しているので詳しい説明を聞くこともできます。
萩市観光協会公式サイト
名称 | 木戸孝允旧宅 |
住所 | 〒758-0072 山口県萩市大字呉服町2丁目37 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | なし ※萩中央公園の駐車場がおすすめ |
所要時間 | 15分 |
「木戸孝允」は、「西郷隆盛」「大久保利通」と共に、「維新三傑」と詠われ、明治維新成立に特に功績のあった人物です。つまり明治時代を作った人物といっても過言はないです。
・・・にもかかわらず、旧久保田家住宅程、大豪邸というわけではないです。
実際に家の中に入ってみると「ここに木戸孝允はいたのか!」と、とても感慨深いです。そして縁側には座布団が置いてあり、ここに座ると気分は「木戸孝允」です。
庭を眺めながら、今の時代について考えてみたりすると、ちょっと偉くなった気分になります。「木戸孝允」もこの景色を観ていたんだと思うと、不思議な感じがします。冗談抜きで、日本のことを考えなきゃな、という気持ちになります。
木戸孝允旧宅
⇒ 萩市観光協会公式サイト
④青木周弼旧宅
「青木周弼旧宅」は、13代藩主・毛利敬親の侍医を務めた青木周弼の旧宅です。
名称 | 青木周弼旧宅 |
住所 | 〒758-0077 山口県萩市大字南古萩町3 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | なし ※萩中央公園の駐車場がおすすめ |
所要時間 | 15分 |
正直、ここに行くまで全然知らなかったのですが、ボランティアガイドの人曰く、この人が有名でないのは、宣伝が上手くないからとのことだそうです(笑)
実は、10歳の高杉晋作の病気を治したことも有名だそうで、この人がいなければ、高杉晋作は有名になれてなかったかもしれないそうです。
ちなみにここにで説明を聞いたら「大事なものは和紙に包んで名前を書いておくこと」の大事さを教えてくれます。
理由を知りたい方は、ぜひ実際に行ってみて解説をお聞きください。
青木周弼旧宅
⇒ 萩市観光協会公式サイト
⑤旧厚狭毛利家萩屋敷長屋
「旧厚狭毛利家萩屋敷長屋」は、毛利家一門の厚狭毛利家の武家屋敷で、萩に現存する武家屋敷のなかで最大の大きさを誇ります。
名称 | 旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 |
住所 | 〒758-0057 山口県萩市大字堀内85-2 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | 無料駐車場あり ※萩城跡指月公園の駐車場 |
所要時間 | 15分 |
残念ながら主屋などは、明治維新後に解体されたらしいのですが、この長屋は残っていて、なんと50mもあるんです。長屋には、一部屋ごとに説明は、展示物があります。
「萩城跡」の目の前にあるので、ぜひ一緒にお楽しみください。
旧厚狭毛利家萩屋敷長屋
⇒ 萩市観光協会公式サイト
⑥口羽家住宅
「口羽家住宅」は、萩城下に残る上級武士の屋敷です。表門は、萩に現存の門では最大規模を誇るそうです。
名称 | 口羽家住宅 |
住所 | 〒758-0057 山口県萩市大字堀内1区3 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | なし ※萩城跡指月公園の駐車場がおすすめ |
所要時間 | 30分 |
この口羽家住宅は、萩城に近く上級武士の住んでいた住宅です。しかもこの隣にはまだ子孫が住んでいるんです。未だにここに住み続けているのは、この家だけなんだそうです。
ずっと住み続けているなんて凄いですね。おかげで今私たちが歴史を学べているので、感謝しかないです。
ここでは面白いものを見せていただきました。参勤交代で持って行ってたと言われている武具です。この武具には、もの凄く綺麗な装飾がされています。宝石みたいにキラキラしていて綺麗です。
ちなみに近くには、直角に曲がる道「鍵曲」もあるので、ぜひのんびり散歩しながら訪れてみてください。
口羽家住宅
⇒ 萩市観光協会公式サイト
⑦旧湯川家屋敷
藍場川沿いにある情緒あふれる武家屋敷です!
名称 | 旧湯川家屋敷 |
住所 | 〒758-0031 山口県萩市大字川島67 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | 藍場川観光駐車場(無料) |
所要時間 | – |
ここには行けていないので、詳細は公式サイトを見てください!
旧湯川家屋敷
⇒ 萩市観光協会公式サイト
⑧桂太郎旧宅
内閣総理大臣を務め、拓殖大学の創立者である桂太郎の旧宅です!
名称 | 桂太郎旧宅 |
住所 | 〒758-0031 山口県萩市大字川島73-2 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | 藍場川観光駐車場(無料) |
所要時間 | – |
ここには行けていないので、詳細は公式サイトを見てください!
桂太郎旧宅
⇒ 萩市観光協会公式サイト
⑨旧田中別邸
第26代内閣総理大臣をつとめた田中義一の別邸です!隣には「かんきつ公園」があるそうです!
名称 | 旧田中別邸 |
住所 | 〒758-0074 山口県萩市大字平安古町164 |
料金 | 100円(個別の場合) ※共通券の場合は9箇所で310円 |
駐車場 | 不明 ※萩市観光協会公式サイトに無料駐車場ありと記載あり |
所要時間 | – |
ここには行けていないので、詳細は公式サイトを見てください!
旧田中別邸
⇒ 萩市観光協会公式サイト
アクセス
「松下村塾」から「萩城下町(中央公園駐車場)」までは車で約10分で行くことができます!
福岡県の「博多駅」、大分県の「大分駅」、山口県の「新山口駅(遠方から新幹線で来る人向け)」から「松下村塾」までのアクセスについては、こちらで詳しく解説しています。
訪れる際の参考にしてください!
駐車場(萩中央公園駐車場)146台
萩城下町に行くには「萩中央公園の駐車場」がおすすめです。
駐車場の場所はここです。
146台も停められる大きくて綺麗な駐車場です。
ここから「木戸孝允旧宅」までは、徒歩で5分の距離です!
駐車場は共通料金で利用可!
この「萩中央公園」と「萩博物館前駐車場」「萩・明倫センター駐車場」は、どれか1つを利用すると、2か所目以降は、領収書を見せれば「無料」で駐車することができます。
駐車場の料金は「310円」です。
詳細は萩市観光協会公式サイトをご覧ください。駐車場もマップもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
山口県萩市の「萩市文化財施設1日券」で行ける対象施設を紹介しました!
「萩城下町」には、維新三傑である「木戸孝允」の旧宅や、元総理大臣の旧宅など、今の日本を造ってきた歴史上の人物の家を訪れることができます。
城下町は当時の雰囲気が残る場所も多く、少し散歩するだけでも楽しめる観光スポットになっています。
ぜひ訪れてみてください!
良い旅を!