「旧豊後森機関庫」は、現存する九州唯一の扇形機関庫。歴史を間近で感じられる場所【玖珠町】

大分

この記事では、大分県玖珠町にある「旧豊後森機関庫」を紹介します。

「旧豊後森機関庫」は、国鉄久大線の蒸気機関の格納庫として建てられた扇型機関庫で、近代化産業遺産の1つです。現在その場所は「豊後森機関庫公園」として、公園内には「機関庫」があり、実際の「蒸気機関車」も展示され、そして「豊後森機関庫ミュージアム」も作られています。

では、紹介していきます。

※旅行日付は2020年6月24日です。この記事の情報は旅行当時のものであり、現在では変更されている可能性があります。訪れる際にはご注意ください。

「旧豊後森機関庫」とは?

旧豊後森機関庫

旧豊後森機関庫」は、大分県玖珠町にある九州唯一の現存する扇形機関庫で、近代化産業遺産になっています。

名称豊後森機関庫
住所〒879-4403 大分県玖珠郡玖珠町大字帆足242-7
料金無料
※機関ミュージアムは有料(100円)
駐車場町営豊後森駅駐車場
※最初の2時間無料⇒以降1時間毎に100円
所要時間約30分

この「旧豊後森機関庫」は、1934年(昭和9年)に久大線前線開通と同時に完成したそうで、1970年(昭和45年)の鉄道ディーゼル化により蒸気機関車が走らなくなり廃止されたんだそうです。

「旧豊後森機関庫」の魅力

①実際の「蒸気機関車(SL)」を展示

旧豊後森機関庫

「豊後森機関庫公園」に行くと、まず「蒸気機関車」が目に留まります。令和となった今では実物を目にする機会はほとんど無いのではないかと思います。近くで見てみると想像以上に迫力があります。

旧豊後森機関庫

私も実際に走っている様子は、熊本県の人吉を走る「SL人吉」を見たことがあるだけなので、間近で蒸気機関車が見られるというのは貴重な体験です。特にこの横からのフォルムは見たことが無かったですね。子供の頃に遊んでいたプラレールで見たくらいです。

旧豊後森機関庫

この蒸気機関車は、この公園の隣にあるJR九大線を走っていたものではなく、1919年(大正8年)から1974年(昭和49年)まで55年間、長崎本線唐津線で走っていた蒸気機関車なんだそうで、廃車になり福岡県志免町の公園に保存されていたのを、2015年(平成27年)から、この「豊後森機関庫公園」で展示されているのだそうです。

旧豊後森機関庫

このパイプが張り巡らされている様子がとても格好よくて、ついつい童心に帰ります。そして、先程から蒸気機関車の後ろに見えているのが九州で唯一現存する扇形の機関庫「旧豊後森機関庫」です。

②九州唯一の現存する扇形機関庫

旧豊後森機関庫

九州には各地に扇型機関庫があったそうなのですが、現在では唯一ここにだけ現存しているのだそうです。九州ではここ以外で見ることのできない貴重な遺産です。

かつて九州各地にあった扇形機関庫は、機関庫廃止や老朽化などにより解体され、現在では九州唯一の扇形機関庫となった。

玖珠町観光協会ホームページ

この機関庫の目の前に立つと、なんというか、風格というか「これまで建ち続けてきたんだ」という誇りの様なものを感じます。時折、歴史的なものと対峙すると空気が冷たくなるような感覚があります。

旧豊後森機関庫

後で調べてみると、戦争時に米軍によって「機銃掃射」が行われ、その跡が現在も残っているそうです。これは未来まで残すべき遺産だと感じます。

昭和20年8月4日には、軍事輸送の拠点となっていたため米軍機の機銃掃射にあい、職員3名が死亡するという惨事も起きた。機関庫の壁には現在も機銃掃射の跡が残っている。

玖珠町観光協会ホームページ

機関庫の前に蒸気機関車があると、当時の光景を見ているようです。

旧豊後森機関庫

この様にして機関庫から蒸気機関車が出発していたんでしょうね。一度実際に動いている光景を見てみたかったです。

③転車台

旧豊後森機関庫

扇型機関庫の前にあるのは「転車台」と呼ばれるものなのだそうです。この「転車台」、ここで始めて見たのですが、というかここでしか見たことのないのですが、一体どういうものなのか?

旧豊後森機関庫

その答えは、京都にある「京都鉄道博物館」にありました。実際に「扇型機関庫」と「転車台」が動く様子を見ることできるのだそうです。京都に行くときにはぜひ一度行ってみたい場所です。

④豊後森機関庫ミュージアム

旧豊後森機関庫

「豊後森機関庫公園」には、「豊後森機関庫ミュージアム」があります。入場料は「100円」という破格のお値段。

旧豊後森機関庫

「豊後森機関庫ミュージアム」内には、いろいろな展示がされています。その中で気になったのは、やはり当時の機関庫の写真。現在では想像しかできなかった当時の様子を実際に見ることができます。貴重な写真だと思います。他にも機関庫や蒸気機関車の模型、お土産も置いてありました。そして奥にもう1つお部屋が。

旧豊後森機関庫

「豊後森機関庫ミュージアム」の奥の部屋は、テーブルと椅子の置いてある休憩スペースになっています。が、窓際にとんでもないものがありました。JR九州の特急の多くは「水戸岡鋭治さん」が設計されているのですが、各特急列車の設計図であったり、デザイン画などが書かれた本が置いてありました。

旧豊後森機関庫

私の馴染みがあるのはやはり「特急ソニック」。青いやつと白いやつ。乗ったことのある電車には愛着が湧いてしまうものです。電車の設計図は始めて見ましたが、全く内容はわからないですが、面白いものです。

ちなみに後日、「水戸岡鋭治さん」の著書である「電車のデザイン」という本を読みました。水戸岡さんの思う「デザイン」とはどういうことか、仕事をする上で大切にしていることは何か、などが語られています。どの職種にも通ずるところがある様に思います。興味のある方は手に取ってみてください。

水戸岡鋭治さんの本
  • カラー版 電車のデザイン (中公新書ラクレ)
    – 水戸岡さんの設計した電車の写真や、仕事をする上で大切にしていることなどが綴られている。
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⑤アニメ映画の聖地に。

旧豊後森機関庫

2022年に公開された新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締まり」に登場するシーンが、この「旧豊後森機関庫」をモチーフにしたのではないかと話題になりました。「旧豊後森機関庫」には、映画に登場する「扉」が置かれていて、映画の世界を体感できるようになっていました。

旧豊後森機関庫

「扉」からその奥を覗くと、より映画の世界観を体感できます。「すずめの戸締まり」には、新海誠監督による原作小説もあるので、そちらもぜひ読んでみてください。

「すずめの戸締まり」
  • 「すずめの戸締まり」Blu-rayスタンダード・エディション [Blu-ray]
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  • 小説「すずめの戸締まり」(角川文庫)
    – 新海誠監督、自らが綴る原作小説
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⑥ドローン映像(玖珠町観光協会YouTubeチャンネル)

玖珠町観光協会のYoutubeチャンネルにドローンで撮影した「旧豊後森機関庫」の映像がありました。これは現地に行っても見ることができない映像なので、ぜひ見てみてください。

ランチ・軽食

①カフェ「玖珠・森のクレヨン」

「豊後森機関庫公園」の入口付近には、カフェ「玖珠・森のクレヨン」があります。かわいい看板が目印です。

旧豊後森機関庫

ここから入って行きます。右側に見えるのがカフェ「玖珠・森のクレヨン」です。

旧豊後森機関庫

パンやランチ、ジュースなどがありました。できればランチをしたかったのですが、いつもの様に時間が無く大分名物「かぼすジュース」を頂きました。

かぼすジュース

旧豊後森機関庫

さっぱりさわやかな味わいで、暑い時に飲むにはぴったりでした。

展望台

ちなみにカフェの隣には展望所があります。過去の蒸気機関車と現在の汽車を同時に見られる貴重な場所です。

アクセス

福岡県「博多駅」、長崎県「長崎駅」、大分県「大分駅」、熊本県「熊本駅」から「旧豊後森機関庫」までの車でのアクセス方法をこちらにまとめています。よかったら参考にしてください。

駐車場

「旧豊後森機関庫」のある「豊後森機関庫公園」には駐車場がありません。なので、JR豊後森駅の隣にある町営駐車場に停めるのがおすすめです。

旧豊後森機関庫 - 駐車場

駐車場は後払い方式です。料金は、最初の2時間無料で、以降1時間毎に100円となっています。(※2020年6月24日時点)

旧豊後森機関庫 - 駐車場

50台程停められるスペースがあります。

旧豊後森機関庫 - 駐車場

駐車場から「旧豊後森機関庫」まで

この駐車場から「旧豊後森機関庫」までは徒歩5分で行くことができます。

旧豊後森機関庫

目印はこの「豊後森機関庫公園」と書かれた看板。ここが入口です。

旧豊後森機関庫

踏切の先が「豊後森機関庫公園」になっています。

まとめ

旧豊後森機関庫

大分県玖珠町にある「旧豊後森機関庫」を紹介しました。

「旧豊後森機関庫」は、昭和9年に完成した機関庫で、現在まで残る九州唯一の扇型機関庫です。近代化産業遺産にも指定され、歴史を感じられる場所です。間近で観る蒸気機関車の迫力は他ではなかなか経験しづらいものでした。

大分旅行に行く際にはぜひ訪れてみてください。

良い旅を!

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