この記事では、大分県玖珠町にある「角牟礼城跡」を紹介します。
▼玖珠町観光協会
「角牟礼城跡」は、大分県玖珠町にある城跡です。正直な話、観光協会の方に教えて頂くまで玖珠町に城跡があることを全く知りませんでした。
城跡があると聞くと行かないわけにはいきません。城跡のある山の中腹まで車で行けるということなので早速行ってきました。
「角牟礼城跡」とは?
「角牟礼城跡」は、大分県玖珠町にある城跡です。
名称 | 角牟礼城跡(読み方:つのむれじょうあと) |
住所 | 〒879-4521 大分県玖珠郡玖珠町太田 森 |
料金 | 無料 |
駐車場 | [無料] 約5台 |
トイレ | なし |
所要時間 | 約30分 |
玖珠町のJR豊後森駅から車で25分の場所にあります。三島公園から歩いて登ることもできるそうなのですが、山の中腹にある「三の丸」が駐車場になっているので、車で行ってみました。
「角牟礼城跡」の魅力
①三の丸(駐車場)
「三の丸」は5,6台、頑張れば10台ほど停められるスペースがあります。入り口には工事現場でよく見る看板。ここから「角牟礼城跡」に入っていきます。
入口からカーブが続き、先の方が見えなくなっています。もし自分がこの城を攻め込むとしたら、もう既に引き返したくなる気分です。この先に敵が待ち伏せしていたらと思うと怖くて進めません。
現在は駐車場となっている「三の丸」ですが、振り返ってみると立派な石垣があるのが分かります。そして紅葉が綺麗。
少し進むと「二の丸」「本丸跡」の案内看板があります。ここからずっと坂道が続きます。攻め込む間に体力が無くなりそうです。
駐車場から2,3分で「二の丸」に到着します。
②二の丸
「二の丸」に着くと、立派な石垣が出迎えてくれました。熊本城や姫路城などの凹凸が無い綺麗な石垣とは雰囲気が違います。迫力というか野性的な力強さを感じます。
石垣の表面には、長い年月を感じされる苔。いつからここにあるのだろう。歴史を感じさせられます。
綺麗に積まれた石垣も素敵ですが、この様に積まれた石垣には、どこか歴戦の勇者の様な強さを感じます。
城に攻め行った時にこの石垣に出くわすと、それだけで心が折れてしまいそうです。
③大手門跡
「二の丸」から少し行くと「大手門跡」があり地図が建てられていました。地図を見ると本丸まではまだまだの様です。この時点でもう大分坂道を登ってきたので、軽い登山の様な気持ちになってきました。
さらに大きくUターンするように登って行くと「大手門跡」の看板が建てられています。
残念ながら「大手門跡」にはあまり史跡が残っていません。ここに大手門があったみたいです。
もしこの場所に大手門が残っていたら、もの凄く見応えがあっただろうなと思います。森の中に突如現れる建物ってかっこいいですよね?
④西門跡
「大手門」を過ぎると「西門」が見えてきます。このくらい坂道から急に明るい場所に、西門の石垣が見えてテンションがあがります。疲れも30%ほど回復しました。
西門のあった場所まで登ると、広く平坦な場所があります。その広さからかなり立派な門だったのではないかと勝手に想像しました。
門の上からだと綺麗に景気が見えたのでしょうか?見張りなどもしていたのでしょうか?どのようにここで人々が暮らしていたのか。想像するのが面白いです。
⑤展望所
「西門」から少し進むと二手に分かれる分かれ道があります。左に行くと「本丸跡」、まっすぐ進むと「展望台」へ着くのですが、この時(2023年11月時点)は、本丸跡への道は通行止めとなっていました。
実際に「本丸跡」から見るとブルーシートが敷かれて通れない様になっていました。
看板に従って「展望台」の方へと歩いていくと、右手に神様が宿っていそうな神秘的で大きな岩が鎮座しています。木々の隙間から光が差し込み照らされている様子がとても美しかったです。
「展望台」へはもう少し、森の中を歩いていきます。
「三の丸駐車場」からゆっくり歩いて15分。展望台に到着です。
「展望台」に着くと、これまで森の中を歩いきた道と違い、一気に視界が開けます。
まず目に飛び込んでくるのは、大分県玖珠町の自然。見渡す限りの山。そして標高が高いことに驚きます。こんなに高い場所だと、敵が遠くから攻めてきていても、その動きを簡単に把握できそうです。
山々の間の平坦な部分、城跡に一番近い場所には「森町城下町」が見えます。何百年も昔からこの場所でお城と共に歴史を歩んできた街。この場所から見るとその歴史を感じずにはいられません。
城下町の向こう側には切り株の様な形をした「伐株山」。伐株山にはまた別の日に行ったのですが、ここからの景色もまた綺麗です。
左の方に目を向けると「大岩扇山」が見えます。岩が剥き出しになった断崖絶壁が特徴的です。
「耶馬渓の”一目八景”の景色と似ているなー」と思って調べてみると、この「大岩扇山」も耶馬渓の「一目八景」も「耶馬日田英彦山国定公園区域」に含まれるのだそうです。通りで似ているわけです。
⑥本丸跡
展望台で景色を見ていて回れ右をすると本丸跡へ続く道があります。展望台のすぐ後ろにはまるでダンジョンの入り口の様な光景が。この様な景色を見るとテンションが上がるのは私だけでしょうか?
ここからは一段と枯れ葉も多く、顔の大きさ程の枯れ葉もあり「冒険感」が増していきます。そして展望台から2,3分で「本丸跡」に到着します。
いままでの傾斜が嘘の様に平坦にならされていて、ここが本丸跡であることを物語っています。現在は建物など特になく、石垣の修復も行っている様で、いろいろ見て回ることもできないのですが、ここに本丸があったことを想像すると楽しいです。
本丸跡までの道のりは思いのほか急な坂道が多く、普段運動不足の私には良い運動になりました。展望所からの眺めも良く、冒険の様な散策を味わうことができました。
アクセス
大分駅から「角牟礼城跡」まで、高速道路を利用して約1時間、下道だと1時間45分程で行くことができます。
三の丸駐車場までのルート
「三の丸駐車場」へと登って行く道は少し狭くなっています。離合(行き違い)できそうな場所は所々ありますが、大きな車は、対向車が来ると厳しいかもしれません。ただ登るのは5分程なので、対向車と出くわすことはあまりないかなとは思います。
▼三の丸駐車場までの道
駐車場
駐車場は、山の中腹の「三の丸」にあります。5,6台、頑張れば10台ほど停められるスペースがあります。
まとめ
大分県玖珠町にある「角牟礼城跡」。
玖珠町の中心にある「豊後森駅」から15分程で行くことのできる城跡です。山の中腹に駐車場があり、そこから15分程歩いて登り本丸跡に行くことができます。
石垣が残っている場所もあり当時の姿を思い起こさせてくれます。本丸跡までの道は急な坂道も多いのですが、途中にある展望所から見る「森町城下町」がとても綺麗です。普段運動不足の私にとっては良い運動となりました。
ぜひ訪れてみてください。