福岡県朝倉市にある「秋月城跡」に行ってきました!
「秋月城跡」は、江戸時代に築城された城跡で、現在では季節ごとに絶景を楽しめる観光スポットになっています。残念ながら天守閣や石垣など、多くは残っていませんが「黒門」や「長屋門」、そして秋には「紅葉」、春には「桜」が楽しめ、参道にはいくつもの出店も並びます。
史跡と「紅葉」&「桜」との共演は、季節も歴史も楽しむことができるのが魅力です。博多駅からは、車で1時間ほどなので、気軽に行けるのも嬉しいです。
では。
紹介していきます。
「秋月城跡」とは?
「秋月城跡」は、福岡県朝倉市にある城跡で、現在では「紅葉」や「桜」の名所として有名です。
名称 | 秋月城跡(読み方:あきづきじょうあと) |
住所 | 〒838-0011 福岡県朝倉市秋月野鳥663 |
料金 | 無料 |
駐車場 | 有料駐車場あり |
所要時間 | 1時間30分 |
「秋月城跡」の見どころ!
①秋月城跡の「紅葉」
「秋月城跡」の見どころと言うと、やはり「紅葉」は外せません。紅葉の時期になると一気に色づき、視界が埋め尽くされるほどの紅葉が素晴らしい景色を見せてくれます。
特に、真っ黒で重厚感があり歴史を感じる「黒門」と、鮮やかで色とりどりの「紅葉」のギャップがとても美しく、それぞれがその美しさを際立たせている感じがし、さらに紅葉の隙間から見える青空がまた美しいです。この紅葉の下を歩くだけで幸せな気持ちになります。
「紅葉」の見どころについては、こちらの記事に詳しくまとめているので良かったら見てみてください。
「紅葉」の見頃は「11月中旬~12月上旬」となっています。
②秋月城跡の「桜」
「秋月城跡」の見どころは「紅葉」だけではありません。春になると「桜」もとても綺麗なんです。桜は、公営駐車場から秋月城跡(黒門の方へ)に向かう「杉の馬場通り」に並んでいます。空を埋め尽くすほどの桜が咲き、まるで「桜のトンネル」の様になる光景は、まさに絶景です。
「桜」の見どころについては、こちらの記事に詳しくまとめているので、良かったら見てみてください。
桜が見頃になるのは「3月下旬」で、2021年3月23日に行った時は「ほぼ満開」の状態でした。
③秋月城跡の「歴史を感じるスポット」
1.杉の馬場通り(桜の名所)
公営駐車場から黒門まで続いているのが「杉の馬場通り」と呼ばれる登城道です。
城下町の雰囲気が残るこの通りの両側には、お土産屋さんやご飯屋さんが並びます。そしてここは春になると「桜一色」に染まります。
まるで桜のトンネルの様になる「杉の馬場通り」は、歩くだけでも幸せを感じられる場所です。
2.秋月博物館
「杉の馬場通り」には、「朝倉の歴史と文化」などを学ぶことのできる「秋月博物館」があります。
博物館には「常設展示」と「特別展示」があり、常設展示では「島原の乱」出陣時の「屏風」が飾られていて、当時の出陣の様子を想像することができます。屏風には秋月藩初代藩主である「黒田長興」の姿も描かれています。
他にも「朝倉の観光ビデオ」を放映されているので、他の朝倉の観光スポットにも行ってみたいという方は、ぜひ見てみてください。
3.瓦坂
「杉の馬場通り」を「黒門」の方に向かって歩いていると、左手に見えてくるのが「瓦坂」です。
この「瓦坂」は、秋月城の正門に繋がる坂だったそうです。なぜここが「瓦坂」というのか?
理由はこれです。
「瓦が敷き詰められている」からなんです。これは土砂の流れを防ぐ為に敷き詰められているそうです。あまり見たことのない光景です。
4.長屋門
「瓦坂」を過ぎると見えてくるのが、秋月城で、唯一現存している建物(同じ場所)である「長屋門」です。
大きな木に囲まれ、大きな階段を登りきった場所に建てられています。
今現在、秋月城で唯一現存する建物(同じ場所)だそうです。この場所に来ると当時の秋月城に来たような疑似体験をしている気分になります。ここから見える風景はまさに江戸時代。この門の先にお城があったということを想像してみると、門をくぐる際に緊張感を覚えます。
実はこの「長屋門」は、当時は裏手門として利用されていたんだそうです。裏で使うにはもったいないほど立派に感じます。
門の先には残念ながら建物は残っていません。ここにはどんな建物が建っていて、どんな人々がいたのでしょうか。
想像して歩くのも楽しみのひとつです。
5.秋月城跡には「秋月中学校」
秋月城跡には、天守閣などは残っていませんが、現役の中学校である「秋月中学校」があります。「長屋門」を通ると左手に見えてきます。
まるで映画の様な、昭和の時代にタイムスリップしてしまった様な景色です。自然に囲まれ歴史ある場所で、歴史ある校舎で勉強ができるのは、なんとも素晴らしい環境ですね。
※秋月中学校は、現在も中学校として使用しているので、部外者は入らないように気を付けて下さい。秋月城跡からは、柵も無くグラウンドにつながっているので、間違って入らないようにお気を付けください。
6.黒門
「長屋門」の少し先、駐車場から見ると1番奥にあるのが、この「黒門」です。大きな木に囲まれた、石の立派な階段を登ると、自然の鮮やかな色とは正反対の真っ黒な門が現れます。
この「黒門」は、もともとは秋月城の「大手門(瓦坂の上にあった)」として使われていたらしいのですが、明治時代にこの場所に移設されたんだそうです。
門をくぐると江戸時代だと言われても不思議ではない景色。江戸時代の人もここを通りこの景色を観ていたのかと思うと感慨深いです。
そして「黒門」を囲むように、数えきれないほどの紅葉が立ち並んでいます。この場所が「秋月城跡」では1番の紅葉スポットです。
真っ黒な「黒門」とは正反対の真っ赤で鮮やかな紅葉。その隙間からは透き通るような青空も見え、紅葉の隙間からは光が差し込みます。
どこを向いても見える鮮やかな紅葉が、気持ちを高揚させます。
「秋月城跡」の紅葉スポットについてはこちらの記事に詳しく書いているので、良かったら見てみてください。
この「黒門」を通り、階段を登った先には、秋月藩の初代藩主である「黒田長興」を祀った「垂裕神社」があります。
7.「黒田長興」を祀る垂裕神社
江戸末期になると、黒田家は初代秋月藩主「黒田長興」を祀る為に「垂裕神社」を建立したんだそうです。
【城主は黒田官兵衛の孫「黒田長興」】
秋月城は、1203年に築城されたと言われています!その後、江戸時代に、福岡藩を治めていた黒田家の初代藩主『黒田長政』の三男『黒田長興』が秋月に移り秋月藩主となり、この秋月城に住んでいたそうです。つまり、あの大河ドラマにもなった『黒田官兵衛』の孫にあたる人物です!
「黒門」を過ぎ、紅葉で埋め尽くされた階段を上った先に神社があります。
思ったよりも急な階段です。ただ隣には神社まで続くゆるやかな坂道があるので、急な階段は危ないなぁと思う人は、坂道をお通りください。
ちなみに階段を上から観るとこんな感じです。結構急です。
階段/坂を登りきると「垂裕神社」があります。
ランチ・軽食
①KOSHOSAN BAKERY CAFE
「KOSHOSAN BAKERY CAFE」は、黒門へ登る階段の隣にあるカフェです。
店内は落ち着いた雰囲気で、窓からは鮮やかな紅葉が覗きます。「黒門」の周りは人が多いのですが、店内なゆったりとスペースが取られていてゆっくりできます。
「カフェオレ」と「抹茶とホワイトチョコのスコーン」
「カフェオレ(450円)」と「抹茶とホワイトチョコのスコーン(180円)」を頂きました。カフェオレは優しい味で、抹茶味のスコーンに甘いホワイトチョコがかかっていて抜群に美味しかったです。
秋月ピルスナー
そして、もう1つ。帰り際に気づいて買った「秋月ピルスナー」。秋月で作られているクラフトビールだそうです。家に帰って飲んでみました。
グラスに注いだ時は、香りは控えめでしたが、飲んだ瞬間に香りが広がります。爽やかな味わいで、ピルスナーですがヴァイツェンの様に甘い味がします。苦みは少なくごくごく飲めるタイプなので夏におすすめのビールです。
アクセス・駐車場
博多駅から秋月城跡までは車で1時間程で行くことができます。高速でも下道でも1時間程です。高速道路は一応あるのですが、秋月城跡に行く場合は、遠回りになってしまうので、下道で行く方が良いと思います。
「秋月城跡」へのアクセスと駐車場については、こちらにまとめているので、良かったら参考にしてください。
博多駅/熊本駅/大分駅から車での行き方をまとめています。
まとめ
「秋月城跡」は、福岡県朝倉市にある歴史と季節を感じられる観光スポットです。
現存する長屋門や黒門を始め、歴史を感じるスポットが残っていて、春には「桜」、秋には「紅葉」を楽しめます。秋月城跡の周辺はまるで江戸時代の様な雰囲気で散歩するだけで心が穏やかになります。
博多駅から車で1時間とアクセスも良いでので、ドライブの途中に寄ってみるのも良いと思います。
良い旅を!